コラム

プレゼント企画で注意すべき
景品表示法のポイント

「お客様に満足してもらいたい!」「商品PRのために集客率を高めたい!」などの目的でプレゼント企画を実施する場合も、法律遵守を忘れてはいけません。本記事では、景品表示法の基本概要やプレゼント企画との関係や注意点についてお話します。

目 次

1.はじめに

2.景品表示法とは?

3.プレゼント企画と景品表示法

4.違反リスクとその対策

5.まとめ

1.はじめに

いつもお世話になっております、クサカ印刷所・ふくしま応援ギフト制作チームです!

本記事をご覧の皆様の中には、販促キャンペーンでプレゼント企画を実施する際に「何を守れば良いのか」「どこに注意すべきか」と疑問を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、多くの企業が販促活動の一環として行っている「プレゼント企画」について、景品表示法という法律の観点から解説いたします。プレゼント企画に関する景品表示法の基本的な概要、守るべきルール、そして広告表示における注意点まで幅広く解説し、キャンペーンを実施している企業の担当者や、プレゼント企画を検討中の方にとって役立つ情報が満載です。どうぞ最後までお読みください! 

2.景品表示法とは?

景品表示法は、正式には「不当景品類及び不当表示防止法」と呼ばれており消費者が不利益を被らないように過度な景品提供や誇大広告を制限するための法律です。消費者が公平に商品やサービスを選べる環境を整えることを目的としているもので、

・不当表示の禁止:虚偽の表記に騙されて商品を買ってしまうことを防ぐ

・景品類の制限及び禁止:景品・賞品を提供する際に規制が適用される

などが制定されており、企業がキャンペーンを行う際に提供する景品の上限額や内容、表示方法も規定しています。

3.プレゼント企画と景品表示法

プレゼント企画は一般懸賞の一種とみなされるため、景品表示法の対象となります。プレゼントがもらえる条件などによって種類が分けられ、一つのプレゼントにかけられる最高金額や総額の計算式が定められています。

 

① 総付景品

特定の条件を満たすともれなくもらえる景品のことです。

プレゼント付与条件の一例

購入者全員    一定金額以上購入の方

来場者全員    誰でも正解できるクイズに解答

提供できる景品類の最高額は、以下のように定められています。

② 一般(クローズド)懸賞

事業者が単体で実施する懸賞のことです。「懸賞」とは、くじなどの偶然性や、クイズの解答の正誤、作品・競技に対する優劣をもってプレゼントがもらえる人を決めるものを指します。

プレゼント付与条件の一例

くじ引きで当たりが出た   抽選で○○名様
作品投稿者の中から最優秀賞を決め、その受賞者 

この場合、提供できる景品類の限度額は、以下のように定められています。

③ 共同懸賞

複数の事業者が、一定の条件を満たしたう上で共同で実施する懸賞のことです。一般懸賞よりも限度額や最高額が大きく引きあがりますが、参加事業者が少なかったりや対象の店舗やメーカーが限定されていたりすると、共同懸賞とみなされない場合があるので注意が必要です。

プレゼント付与条件の一例

ショッピングモール(複数企業が出店)全体での抽選会
複数メーカーが協力して行うキャンペーン

提供できる景品類の限度額は以下の通りです。

ただし、キャッシュバックや商品券、クオカード、お食事券など、値引きと同等の経済上の利益と認められるものだけを提供する場合には規制対象外となります。

 

(出典:消費者庁 景品表示法

4.違反リスクとその対策

景品表示法に違反すると、企業は罰金や事業停止命令を受けるリスクがあります。具体的な違反例としては、

・景品額の上限を超える提供

・実際には提供されない景品を宣伝する

などのケースが挙げられます。これらを防ぐためには、事前に法律をよく理解し、適切な金額設定と誠実な広告表示を心がけることが大切です。以下2つのポイントを意識して準備しましょう

 

① 景品額の設定基準を確認する

キャンペーンを行う際には、景品表示法に基づいた正確な金額設定が必須で、景品の金額は、提供の条件や取引の価額(商品の販売価格やサービスの提供価格)によって上限が変わります。限度額を超える景品を提供することは法律違反となるため、実施予定のプレゼント企画の場合はどの懸賞に該当し、限度額がいくらであるのかを、ガイドラインなどを確認し適切な運営を行うことが違反防止に繋がります。定められた範囲内で魅力的なプレゼントを提供できるよう心がけましょう。

 

② 正しい広告表示をする

誤った情報や誇大な表現は、消費者を誤認させ不当表示となる可能性があります。例えば、景品の数や内容を誇張したり、実際には提供しない景品を広告に使用したりすることは違法です。また、誇大広告は消費者に過剰な期待を持たせ、結果的に不信感を抱かせることになりかねません。これは企業のブランドイメージを損ねるだけでなく、景品表示法違反となり、行政からの指導や罰則の対象にもなります。法律に沿った広告表示を行うためには、「先着100名に限定」など条件の明確な提示や景品類についての正確な情報を提供するなど、具体的な数字や事実に基づいた情報を明示することが大切です。

5.まとめ

今回、プレゼント企画における景品表示法の基本と、守るべきルールについて解説しました。景品額の設定や広告表示における法律の遵守は、消費者の信頼を獲得し、企業の健全な運営に繋がります。プレゼント企画を成功させるためには、法律を守りつつ、消費者にとって魅力的なキャンペーンを提供することが大切です。

 

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