フォーマルな贈り物につきものの「のし」ですが、そのマナーや選び方について実はあまり良く知らない、という方も少なくないのではないでしょうか?今回は、のしの基本知識やシーン別での選び方、のし書きなどについて解説します。
目 次
1.はじめに
2.のしとは?
3.のし紙の書き方2つの基本
4.内のしと外のしについて
5.まとめ
1.はじめに
いつもお世話になっております、クサカ印刷所・ふくしま応援ギフト制作チームです!
のし(熨斗)は日本文化に根付いた贈答マナーの一部ですが、いざ使うとなると、種類や使い方、書き方に迷ってしまう方も多いと思います。この記事では、のしに関する基本的な知識や使い方、注意点を分かりやすく解説します。慶事や弔事でのマナーを大切にしたい方、贈答シーンでの印象を大切にする企業の担当者様は、ぜひ最後まで読んでみてください!
2.のしとは?
そもそものしとはどのようなもので、なぜ贈り物には必須のアイテムなのでしょうか?まずは、のしの基本についてお話します。
① のしの歴史と役割
のしは、「祝意を表すための飾り」として祝儀や贈答品の包装の上から右肩に添えるものです。古来からの縁起物である「干しアワビ」を贈り物に添えた「熨斗鮑(のしあわび)」が起源とされていて、時代と共にそれが簡略化され現代ののしの形になりました。贈り物に対する心遣いを象徴するものとして、感謝や祝福の気持ちを伝える手段として使われています。
② のしとのし紙の違い
ギフトショップなどでのしをつけるかどうかの確認をする際には、下図のような用紙を思い描く方が多いと思います。正確にはこの用紙は水引とのしが印刷された「のし紙」であり、実際ののしは、のし紙の右上に印刷されている六角形の図のことを指しているのです。のしの中央には、熨斗鮑を表す黄色い絵柄が入っています。
③ のし紙の種類と選び方
水引とのしで構成されているのし紙ですが、水引の結び方や色、本数によって用途が異なります。例えば、結び切りは一度きりの祝い事に、蝶結びは繰り返しあっても良い祝い事に適しています。贈り物のシーンや相手に合わせて適切なものを選ぶと良いでしょう。ちなみに、弔事にはのしの添付がない黒白の結び切りが選ばれます。
<水引について>
・本数
5本が基本ですが、3本に簡略化したり7本にしてより丁寧にしたりする場合もあります。いずれも割り切れない奇数とすることがマナーですが、9本は「苦」を連想するためNGです。例外として偶数の10本があり、これは「5本を2つ重ねることで2つの家族が縁を結ぶこと」を表しているとして婚礼によく用いられています。
・色
慶事では主に紅白または金銀が用いられます。紅白は一般的なお祝いや季節のあいさつに使用され、赤は魔除け、白は神聖で穢れがないことを意味しています。金銀は、婚礼など特に晴れやかなお祝いに使われるケースが多く見られます。
水引の種類と使用例
3.のし書き2つの基本
のし書きとは、「表書き」と「名入れ」で誰がどのような目的で贈ったのかが分かるよう記載するものです。書き方や基本的なマナーについて解説します。
① 表書きの種類と書き方
のしの表書きには「祝」「御祝」「御礼」など、用途に応じた言葉を選び、中央上部に記載します。水引やのしにかからないように注意しましょう。言葉選びに迷う時は、まず贈り物の目的を考え、シンプルな表書きから選ぶのがおすすめです。
② 名入れの位置と書き順
名入れとは、水引の下に名前を記載することで、ここには贈り主の名前を書きます。複数の名前を書く場合は、年齢や職位が上の目上の人から順に右側から書いていきます。特に序列などがない場合は、五十音順で記入するとよいでしょう。また、贈り主側の人数が多く書ききれない場合は「○○一同」「有志一同」などまとめて記載することもあります。
4.内のしと外のしについて
のし紙のかけ方には、内のしと外のしの2種類があります。のし紙をかけて礼を尽くす姿勢を表すこと自体が大切であるため内のしも外のしも厳密なルールはありませんが、渡す際の状況やシーンによってより適切なかけ方を選ぶことで、より良い印象を与えることができるでしょう。以下、それぞれのかけ方や適したシーンについて解説します。
・内のし
贈答品に直接のし紙をかけ、その上から包装紙で包むかけ方です。包装紙でのし書きが隠れて少し控えめな印象があり、主に内祝いに用いられます。また、宅配便などで間接的に贈る場合は、配送中にのしに傷がつくことを避けるだけでなく、プライバシーを守るという観点からも内のしがよいとされています。
・外のし
包装紙の上からのし紙をかけるため、表書きがはっきりと見えてどのような目的で誰が送ってくれたかがすぐに伝わります。手渡しの際はもちろん、贈り先にたくさん贈り物が集まるような状況の場合は、誰からの贈り物かが分かりやすく外のしが適しています。特に結婚祝いや出産祝いは外のしが主流です。
5.まとめ
のしの使い方は、種類や書き方、適切な選び方にさまざまなポイントがあります。これらを正しく理解することで、贈り物をより丁寧に相手に届けることができます。のしは日本独特の贈答マナーの一部であり、心を込めた贈り物を際立たせるための重要な要素の一つなのです。
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